4950.~記憶を再生?
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「学習、記憶をたどって」(2月22日)
おはようございます。Elephas 武蔵境教室の丸山です。
2月は節分がありました。大豆にちなんだワークをしていたときのことです。
「大豆からできているもの」がたくさんあると学びました。
学習の最後に、再度、口頭で聞いてみました。
「大豆からできるものは、なんですか」
「お豆腐! お刺身…じゃなくて醤油!…味噌汁!」
「そう、味噌ですね。味噌汁には、味噌が入っています」。
まだまだ勢いが止まりません。
「きなこもち!」
「そう、きなこ…」と講師が言いかけると、
「もちじゃない、きなこだ!!」と大笑い。
授業中に触れた画像や文章を思い出している様子で、Mくんはとても楽しそうです。
講師が
「なっ… 『な』のつくものもありましたね」(納豆)というと、
「な…な…ナッツ!」 元気に答えながら、彼は自分で不思議そうな顔をしました。
しばらく考えて、
「ナッツはちがう」、
「ナッツ、お話ししなかった。おいしいのに」。
次の瞬間に二人で笑ってしまいました。
笑顔で授業を終えましたが、
「ナッツお話ししなかった」の言葉が印象に残りました。
大豆は楽しかったからお話しした記憶が残った。
でもナッツがそこに含まれなかったことを、記憶をたどって彼が確認できたことになります。
当たり前のことですが、講師として印象に残る授業をしなくては、と改めて思いました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
M君、「大豆のお話」を楽しめたようですね。授業の終わりに復習を行ったことは、とても有効でした。頭の中で記憶を再生することは、学習したことの定着において大変効果があります。一度学んだだけでは、時が経つと忘れてしまいます。授業内での復習(数十分後)は、時間的な間においても効果大です。いつ、復習(再生=記憶の操作)をするか、最初の学習からの何分後に行うか、その間の取り方はとても重要です。その上で翌週、M君にまた同じ質問をしてみると、イイですね。