4565.~作業もリズムで~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「作業学習」(12月2日)
おはようございます。東中野教室の安齋です。
特別支援学校に通われているK君は、「作業」の時間になるといつも以上に目を輝かせます。
繰り返し同じ作業をするのが好きなのです。
例えば「袋詰め作業」、
作業に使うものは、「チャック袋、ダブルクリップ、輪ゴム、ビニール針金」などなど。
「長さ30cmの短冊を3cmずつ切ります。ダブルクリップには、輪ゴム2本をはさんで、クリップのつまみの部分をビニール針金でねじって留めます。切った短冊と作ったダブルクリップをチャック袋に入れて、しっかりチャックをします。これを10袋作ります。」
講師は、実際に作業を見せながら一つ完成品を作成します。
K君は講師の手順説明を良く聞いています。
K君は最初、一つ完成させるのに1分30秒かかりましたが、今では1分以内で完成させます。
K君も早く出来るようになると楽しそうです。
出来上がったチャック袋は「仕訳作業」で使います。
それぞれ箱を用意しておいて、そこに輪ゴムや短冊などを仕訳していきます。
短冊の切り方、輪ゴムのはさみ方、ビニール紐の捻り方、仕訳順番など、回を追うごとに工夫をしているのを見ると、講師も新しい発見があり楽しいひと時でもあります。
手を動かす「作業」は、出来上がった時の喜びや達成感を得られるだけでなく、同じ事を繰り返し実施していく事で、手順の工夫、作業予測、時間配分など、得られるものが多いのです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
授業の中での導き方で、作業は楽しくもなり、単調さに飽きやすくもなり。K君はもちろん、前者。作業の成果が上がり、ご本人が作業技術のアップと達成感を得られているのは、すばらしい。初めは講師が合いの手を入れるかのように言葉で導きながらも、やがてはその合いの手は自分の中のリズムとなっていきます。そうなれば、教室以外の場でも自立的作業が可能となります。学校やお仕事の場で未習得の作業がありましたら、どうぞ教室にお申し出ください。一緒に楽しく練習しましょう。