4307.~面接練習~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「課題は、大きな声で」(2月4日)
おはようございます。中野坂上教室の福沢です。
S君は、中学2年生です。
4月からは、中学3年生になり進路を考えていく年になります。
S君は、就業技術科を目指そうとしていますが、面接が課題となります。
面接の中でも、声を大きく出すのが一番の課題です。
小さな声で答えることはできますが、大きな声で答えることができません。
どうしたらS君が元気に大きな声で答えることができるか。
そこで、まずS君に「なぜ、大きな声で答える必要があるのか」ということをお話しすることから始めてみることにしました。
「S君、もうすぐ3年生になるね、いよいよS君が次の進路を決めていく年になるね」と話し始めると、
S君は大きくうなずきました。
「就業技術科を目指そう、と思っているS君に先生からお話しがあります。
就業技術科の検査の中に面接があるけど、面接は大きなお部屋で行うから、S君の小さい声は先生方に届かないかもしれないよ。届かないと、先生方にS君がどういう生徒さんなのかわからないよね。先生は、就業技術科の先生方にS君を知ってほしい、と思うけど、S君もそう思わない?だから、今日から少しずつ大きな声を出す練習をしていこうと思います」。
S君は大きくうなずきました。S君が少しだけ納得できたように感じました。
「今日は、まず面接の答えを自分で書いてみましょう。名前と生年月日と通っている中学校名を書いてみましょう」。
面接の答えを書いた後、他の過去問に挑戦しましたが、いつもより答えを声に出す回数が多かったように思います。
S君の授業で、自分で納得をするということ、苦手なことからではなくできることから始めることの大切さに、
あらためて気付くことができました。
◇ワンポイント・メッセージ
S君、頑張っていますね。担当の先生のお話に大きく頷くことができたとは、もう既に一歩進むことができたと云えます。自身の課題を認識し、改善しようという気持ちの表れです。すばらしいスタートです。本番まで、10カ月。あと1年無いと思うと少々焦りを感じるかもしれませんが、時間は生み出すもの。目標を明確に持ち、後は坦々と学習を積み重ねていくのみ。先輩生徒さん方は、そのようなプロセスを経て合格へと歩を進めていかれました。この素直な前向きの姿勢をもって、頑張っていきましょう。