4175.~低学年、質問期~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「お、すごい!」(9月5日)
おはようございます。津田沼教室の堀です。
支援級に通う小学3年生のJくんは、毎回質問責めにしてきます。
先日は図鑑の「しまうま」を見て、
「しまうまの毛を剃ったらどうなる?」と聞いてきました。
確か地肌も縞模様だったと記憶していたので、
「知っていて良かった」と思いそう答えました。
しかし、その後調べてみると違いました。
シマウマの地肌はグレーで、牛は地肌も白黒模様、トラはトラ柄のようです。
Jくんのおかげで記憶違いもわかり、また新しい発見もありました。
うちわの工作をしている時には「風を起こす」ということに夢中になりました。
そして、
「先生、風って何?」という質問。
答えに少し迷ったので「Jくんは何だと思う?」と聞いてみました。
すると、
「空気だよ」と答えが返ってきました。
お、すごい! 理科的なことを知っていると感心してしまいました。
因みに講師としては少し文学的に「風とは何か」の答えを考えていたのでした。
Jくんといろいろな話をしながら、かつて、
「神さまはいるの?」と聞いてきた生徒さんがいたことを思い出しました。
今、Jくんとそんな時間を過ごしています。
◇ワンポイント・メッセージ
幼児の質問期(なぜなぜ期)に続く低学年の質問期は、より知識的探求となってきます。Jくんは、今その時期のようですね。知ることが楽しくて仕方ないのでしょう。またそれを他の誰かに伝え、びっくりさせたり、答えられない相手に優越感を持ったり、「すごいね」と褒められたり、共感を得たり、・・・。相手の反応による、そんな感情面でのあれこれもワクワクする要因となっていることでしょう。この知的探索期、うるさがらずに、充分対応してあげましょう。調査探求、知識の獲得、言語の駆使、感情の湧出、コミュニケーションの多様化、・・・ここにも学習要素が盛りだくさんです。