5198．～本当の学力を〜
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす！」： 造形リトミック・発達支援教室 Elephas（エレファース）
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
今日のＥlephasブログ：「志望校、無事に合格！」（12月16日）
おはようございます。Ｅlephas 西国分寺教室の小川です。
Y君は、中学校入学と同時に目標に向かって「３か年計画」で受検対策を開始されました。
穏やかで、いつも恥ずかしそうに挨拶するシャイな生徒さんです。
遅刻、欠席もほとんどなく、まじめで素直に課題に取り組みます。
親御様からのご希望も明確で、「作文力」「文章の理解力」「面接（発声・姿勢）」を重点的にとのことでした。
Ｙ君は受検に必要な基礎的な学力（数学力、国語力等）はしっかりしているため、講師としては基礎学力をより定着させることをフォローしながら、特に課題である「作文」「面接」に重点を置き取り組みました。
最初の頃は普段の学校生活や家庭での話題を題材にした簡単な日記調の作文に取り組みましたが、
作文用紙を前に考え込んでしまう状況でした。
講師がY君に「今日、学校でどんなことしたの？」「楽しかったかな？」「日曜日にどこ行ったの？」などの聞き取りで材料を書き出します。
Y君からの回答をもとに講師が声掛けしながら文章を完成させ、その後に声に出して読むことを繰り返し実践しました。
まずは作文に対する苦手意識を取り除くことに注力し、３０文字程度の作文を本人の力で完成させることを目標としました。そして、徐々に文字数を増やしながら作文課題の難易度を上げていき、但し、「無理なく書けるところまで」を継続して進めました。
そんなY君も無事に志望校に合格することができ、先日お母様もほっとされた様子で来室され、会話も弾みました。
その横でY君はいつも通り、穏やかに静かに聞いていました。
講師としても「Y君ならきっと大丈夫だ」と自信はありましたが、結果を伺って本当にうれしく思いました。
Y君！ ３年間よく頑張ったね！ おめでとう！
◇ワンポイント・メッセージ◇
Yくんは３年間という期間の中で、目標を明確に、また課題も明確に、着実に受検対策を積み重ねることができましたね。模範的な取り組みです。しかも講師の、「但し、無理なく書けるところまで」という対応が功を奏しましたね。「まじめで素直」な生徒さんは、生徒さん自身がついつい無理をしてしまうことがあります。３年間は身近くもあり、やはり長い期間です。無理なく、ゆったりと受検準備を進めて行くことが大切です。そして、受検技術だけではなく、将来につながる本当の学力を着実に身につけていきましょう。
